今回は、島根県内のイベントやマルシェで活躍されている似顔絵イラストレーター“似顔絵てつさん”へ取材に伺いました!
会社員から似顔絵師へと働き方を変え、活動2年目を迎えたてつさん。
今回の記事では、似顔絵てつさんのルーツや鳥山明先生からインスピレーションを受けた独自の世界観、15分で描く1枚に宿る「温度」、そして依頼方法や料金まで、詳しくご紹介します!
実際にお話を伺うと、1枚の絵に込められた想いと、似顔絵に対する情熱が見えてきました。
似顔絵てつさん|島根で活動する似顔絵イラストレーター

似顔絵てつさんは、出雲や平田をはじめ、島根県内のイベントやマルシェを中心に活動する似顔絵イラストレーターです。
イベント会場では、目の前のお客様を15分ほどで1枚の似顔絵に仕上げていきます。
人物はもちろん、ペットやお店のキャラクター、好きな芸能人まで、幅広いジャンルの似顔絵に対応されています。
活動歴は2年目で、1枚ずつ丁寧に描く姿勢と、あたたかみのあるユニークな作風で、少しずつファンを増やしています。
まずは、似顔絵てつさんが似顔絵師になるまでの歩みからご紹介します!
似顔絵てつさんのルーツと画風からにじみ出るユニークな世界観

似顔絵てつさんが似顔絵を仕事にし始めたのは、会社員を辞めたあとのことでした。
体調を崩したことや、働き方への迷いをくぐり抜けた先で、もう一度「好きだった絵」に戻ってきた歩みがあります。
ここでは、似顔絵てつさんのルーツと画風からにじみ出る独自の世界観について、取材で聞いた言葉からたどっていきます。
体調を崩し、働き方を見直した3年前
てつさんが似顔絵師になられたきっかけは、3年ほど前に体調を崩したことでした。
足に不具合が残り、加えて気持ちの面でも、無理がきかなくなっていったと言います。
「体もそうだったんですけど、メンタル的にももういいかなと思っちゃって」と、当時の心境を静かに振り返ってくださいました。
体調はだんだん戻ってきていたものの、気持ちの面でひと区切りをつけたい・・・。
そんな思いから会社を離れたことが、今の活動の出発点になりました。
職業訓練での”ある出会い”が転機に
会社を辞めた直後、似顔絵てつさんはハローワークの職業訓練に通い始めました。
訓練先でたまたま出会った社長が、実績の面でも人柄の面でも、強く印象に残る方だったと言います。
この出会いこそが、てつさんの活動の方向を変える大きな転機になりました。
一言では言い表せない、と前置きしながら、「そこでちょっと目が覚めたというか」と話してくださいました。
誰かの生き方に間近で触れたことが、自分に残っていた選択肢へ目を向けるきっかけになったのです。
鳥山明先生からインスピレーションを受けたユニークな画風
似顔絵てつさんの絵には、はっきりとした世界観があります。
その背景には、子どものころから好きだった漫画の存在がありました。
画風のルーツを伺うと、少し照れながら「めちゃめちゃベタなんですけど」と、鳥山明先生の名前を挙げてくださいました。
『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』などで知られる漫画家の絵からインスピレーションを受け、自分なりのアレンジを重ねてきたそうです。
てつさんのSNSのアイコンも、ご自身をキャラクター化して描いたものだといいます。
線の強さや、デフォルメの効いたタッチ、特徴を端的にとらえた画風は、この原点があるからこそ。
芸能人やキャラクター的な題材では、その持ち味がとくに前に出ます!
15分で描かれる絵に宿る「温度」|似顔絵にしかできないこととは?

似顔絵の価値は、似ているかどうかだけではありません。
似顔絵てつさんのお話からは、写真とは違う、絵だからこそ残せるものが見えてきました。
ここでは、印象的なエピソードとともに、15分で描かれる絵に宿る「温度」についてお伝えします。
写真とは違う、絵に宿る温かさ
写真がその瞬間をそのまま写すのに対して、似顔絵には描き手の目線や手の動き、想いが加わります。
同じ人物でも、誰が・どのように描くかによって、温度の宿り方は変わってきます。
写真さえあれば、今はもう会えない人やペットも、1枚の絵にできます。
似顔絵てつさんは、その1枚が誰かの手元に長く残ることを思いながら、目の前の15分に向き合い続けているのです。
何年も飾られ、再会につながった1枚
取材の中で、似顔絵を通じて「つながりが生まれた瞬間」について聞くことができました。
昨年のマルシェに、20代のお客様が「描いてほしい」と訪ねてきたそうです。
お話を聞くと、10年ほど前に似顔絵てつさんがボランティアで描いた似顔絵を、いまも家に飾ってくれているとのことでした。
「めちゃめちゃ嬉しかったですよ」と、声を弾ませながら話してくださいました。
ふだんは描き終えるとすぐ次の制作が始まり、1枚ごとの余韻にゆっくり浸る時間は、なかなか取れないそうです。
1枚の絵が、10年という時間を越えて、人と人とのつながりを生んでくれた・・・。
淡々と過ぎる日々のなかで、こうした出来事は、てつさんの活動を続ける大きな支えになっています。
似顔絵てつさんのこれから

活動2年目の似顔絵てつさんには、少しずつ、描きたい未来が見え始めています。
大会への挑戦、島根での活動、そして根っこにある願いの部分まで・・・。
ここでは、てつさんの展望について3つの角度から伺いました。
日本の似顔絵大会に挑戦したい!
今、うっすらと思い描いているのが、日本で開かれる似顔絵の大会への参加です。
順位を競うためというより、「とりあえず体験したい」という気持ちが大きいそうです。
すごい描き手が全国から集まる場に身を置き、その空気を肌で感じてみたい——。
開催は来年2月ごろ、場所は東京になりそうで、まだ思案の途中とのこと。
ご自身の持ち味と大会向けの表現技法、その折り合いを探りながら、挑戦の機会をうかがっています。
島根・出雲での活動と、観光との接点
似顔絵てつさんの活動の中心は、島根県内のイベントへの出店です。
かつては平田にあった会場でマルシェに出店していましたが、その場所は閉館してしまいました。
最近は、出店できるイベントに限りがあり、募集もすぐに埋まってしまうといいます。
出店料も年々上がっているなかで、活動の幅をどう広げていくかは、1つの課題になっているそうです。
そこで頭にあるのが、観光との接点です。
出雲大社の周辺のような場所で描けば、旅の思い出として似顔絵を持ち帰る方も増えるかもしれません。
ただ、きっちり丁寧に描きたい性格から、行列を次々にさばくスタイルは向かないとも感じているとのこと・・・。
予約制や人数限定といった、自分のこだわりを保てる形を、現実的な方法で検討されています。
似顔絵を通して笑顔を届けたい!
活動の根っこにあるのは、とてもシンプルな願いです。
始めたばかりのころは、値づけに戸惑うことも多かったといいます。
それでも今は、稼ぐことを第1には置いていません。
「似顔絵を通して、目の前のお客様に笑顔を届けたい」
自分のためであり、それが誰かのためにもなればいいと、てつさんは話します。
数字を追うよりも、目の前の相手に喜んでもらう。
その順番を守る姿勢が、今の似顔絵てつさんの活動につながっています。
似顔絵てつさんへの依頼方法と料金

似顔絵てつさんへの依頼は、島根県内のイベントやマルシェへの出店時に、その場で描いてもらう方法があります。
マルシェやイベントなどで見かけたら、「気軽に声をかけてもらえたら嬉しい!」と話してくださいました。
てつさんへ似顔絵を依頼する際の料金(マルシェ価格)は、下記の通りです。
| サイズ | 料金 |
|---|---|
| 色紙 大サイズ | 2,500円 |
| 色紙 中サイズ | 2,000円 |
| 色紙 小サイズ | 1,000円 |
料金や納品の形式、出店の予定などは変わることもあるため、てつさんの公式Instagramを確認しておくと安心です!
まとめ|島根で素敵な思い出を形にするなら、似顔絵てつさんへ!

似顔絵てつさんへの取材を通して、活動の根幹には「似顔絵を通して笑顔を届けたい」という想いがありました。
鳥山明先生からインスピレーションを受けた画風、そして写真とは違う「温度」を残す1枚。
こうして完成した似顔絵は、時間を越えて、人の記憶や想いを結ぶ架け橋になります。
島根での楽しい瞬間を記録に、大切な思い出を形にしたい方は、ぜひ似顔絵てつさんへご依頼ください!
似顔絵てつさんの作品や活動の様子は、公式Instagramにてご覧いただけます。